本当にあった親不知抜歯の怖い話④
【2022年2月26日???】
目が覚めると目の前は知らない天井だった。
照明?電気?の眩しさに目が眩む。
身体は重くて動かないが、辛うじて首から上は動かせた。
辺りを見回すとそこは、見覚えのない狭い個室の様な部屋でした。
隣にはカーテンで仕切られてはいるが、私と同じ様にベッドで寝ている人がいる。
『あら!起きましたね!』若い看護師さんに比較的にフランクに言われながら、目や血圧等の数値を調べられ、少し会話をした様なしなかった様な感じで、私は無気力にただ天井を見つめていた。。。
今は何時だろう?
ふと思ったが見える所に時計が無い為、時間が分からない。
今日は土曜日か。。。フロンターレ※好きなサッカーチーム。勝ったかな。
そんな事を思いながらも何故か違和感を感じる。。。
違和感の正体は看護師さん達の会話だ。
会話の内容は覚えていないが、一つだけ確実に覚えているのは、看護師さん達が交代の時間帯だったみたいで、朝礼?夕礼?を行っていた時の言葉が、
『2月28日の○○を始めます』だった。。。
ん。。。?28日。。。?
今日は26日では無いのか。。。?
※コレは後日聞いたが、手術は溜まった膿を取り除く為に喉元付近にメスを入れた事で想像を絶する痛さを伴うらしい、また呼吸を確保するのに大きめの管を口から入れていた。
苦しさと、辛さで暴れるのを防止する為、薬で2日間眠らされていたらしい。
看護師さん達の会話を盗み聞きしたり、若干会話したりしていくうちに、今の時間は2月28日の夕方頃だと分かった。
【2022年2月28日】
因みにココはICU(集中治療室)という事が新たに分かった。。。
※集中治療室とは重篤な患者さんを治療する病院内の特殊病棟でり、集中治療に特化した医療スタッフが患者さんのケアにあたります。※Google様調べ
ICUなんぞドラマでしか見た事は無いが、実際に自分が入ると何とも言えない気持ちになる。
段々と意識もハッキリしてきて、現在の状況を飲み込める様になったきたので整理すると、喉元の腫れは手術で膿を摘出してくれたお陰で引いてはいるが、管が3・4本刺さっている為、違和感と同時に多少の息苦しさもある。
恐らく手術は成功したのだろう。
暫くすると若い看護師さんが『別の部屋に移動しますね』とニコやかに言われ、人生初の個室に入れられた。
ずっと天井を見つめているのも飽きてくるので少し動いてみると、起き上がる事は出来ないが、寝返りや横向きになる事は出来る。
横向きになった時にベッドのリモコンを見つけたので、ボタン操作で体を起こしてみたり下げてみたりと楽な体制を模索していると、コンコンっとドアをノックされ、先ほどの若い看護師さんから『暇ですよね?テレビはありませんが、ラジオでも聞きます?』
と言われ、即答でお願いした。
この時のFM大阪さんにはとても感謝しております。
大阪のラジオって日常的にお笑い要素があるので、どれも面白くてかなり気が紛れました。
ラジオを聴きながら身体をもぞもぞと動かし、自分が一番納まりがいいポジションを見つけられる事が出来たのもかなり大きいと思う。
確か、akaneさんの番組で、はるな愛さんがリモートゲストでダンスのイベントの件で話してたり、その後の番組でパーソナリティーは覚えてないが、スニーカーの話しからアプリで抽選するという事を知り、病気治ったらやってみようと思ったのをよく覚えている。※結局やってないが。。。笑
退院したらやってみたい事や食べてみたいものなど聞いている間は希望が持てた。
時刻は22時を過ぎた頃だと思う。
看護師さんが『そろそろ消灯なので電気消しますね』と言ってきて、電気を消してラジオの音量も小さく絞った。
そして、帰り際に『あっ。寝る前にベッドの毛布とか整えましょうか。』
何気なくお願いしたが、私にとってはコレが地獄の始まりだった。。。
⑤へつづく↓
kuronekonozizi0013.hatenablog.com
③へ戻る↓